チーズは何処へ消えた?コンフォートゾーンから抜け出す勇気

「快適な空間」を意味する言葉で【コンフォートゾーン】という言葉があります

心理学では、ストレスや不安が無く、限りなく落ち着いた精神状態でいられる場所を指します

例えばあなたは、部屋にいて暑いときは冷房、寒い時は暖房を付けます

自分にとって丁度いい空間がコンフォートゾーンになります

サラリーマンであれば、毎月安定した給料が入ってくる会社の中がコンフォートゾーンです

人はこのコンフォートゾーンの中から出ようとはしませんが、外の世界も気になりますよね?

そこでサラリーマンをしながらネットビジネスで副業をしてみるなど

一歩前進した状態が【ランニングゾーン】といわれるエリアです

しかし、ここより先は【パニックゾーン】です

人は中々このコンフォートゾーンから抜け出すことが出来ないのです

チーズはどこへ消えた?

このお話は、2人の小人と2匹のネズミの物語です

小人の名前は「ヘム」と「ホー」

ネズミの名前は「スニッフ」と「スカリー」

この2人と2匹は巨大な迷路の中に住んでいます

4人は、それぞれが毎日迷路を駆け巡り、ある日大量のチーズが置かれているチーズステーションCを発見します

4人は大喜びして毎日ここでお腹一杯チーズを食べようと思います

2匹のネズミには、あたまを使う能力がありません

そのためチーズを食べる為に毎朝、今までの家から走ってやってきます

それに対して、2人の小人は賢いため、チーズステーションCの近くに引っ越したり、わざわざ早起きせず、

お昼に起きてゆっくりチーズステーションCに向かったりするようになります

毎日お腹一杯食べていましたので大量にあったチーズもある時、全て食べきってしまいます

チーズがなくなってからの行動は、ネズミと小人で大きく違いました

ネズミは、前の生活に戻ったかのように、また朝から迷路を駆け巡り、新たなチーズを見つけだそうとします

小人たちはというと、「チーズはどこへ消えた?」

「こんなことがあっていいわけはない!」と叫び、きっとまたチーズがもとに戻っているに違いないと思いながら、

チーズステーションCに向かっては、チーズがないことを確認するような現状維持の日々が続きます

チーズが手に入らない日々が続くなか、

小人のひとりホーはとうとう新しいチーズを探すべく、チーズステーションCから離れることを決意します

このステーションCに留まっていれば、以前の様に大量のチーズがまた現れるかもしれない

ステーションCから離れてしまえば、チーズが見つかると約束されているわけではないため、

ホー自身、本当にチーズステーションCから離れるべきか迷っていました

臆病なヘムはホーにこう言います

外に出てチーズが見つからなかったらどうするの!

外は危険だらけだよ

ここに残ってチーズが来るのを一緒に待とうよ

 

ホーはヘムにこう言います

チーズは待っていても戻って来ないさ

「人生は進んでいく。ぼくらも進まなくてはならない」

 

そおいい残してホーは、迷路へと駆け出したのです

ホーは迷路を駆け巡りながら、気づいたことを壁に記録していきます

変化を止めると待っているのは破滅だけ

だから自ら変わるしかない

しかしそんな決意をしたホーに大きな壁が立ち憚ります

一歩迷路に出ると一寸先は闇

何も見えないという恐怖の壁がホーの決意を揺らがします

ヘムが外は危険だと言っていた…

ヘムと一緒にステーションCに残るべきだったのか…

足が止まったホーは自分を客観的に見ました

僕は先が見えないという恐怖のあまり、物事を悪い方に考えているだけだ

もし恐怖が無ければ僕はどうするだろうか

僕はどうしたいだろうか?

そう考えて前進を決意します

すると一歩踏み出した瞬間に笑みを浮かべている自分に気が付きました

あれ?チーズも無いのに何故こんなに晴れ晴れしいのだろうか?

ホーは気が付き壁にこう書き残します

恐怖を乗り越えると楽な気持ちになる

1番怖いのは想像している時なんだ

行動さえすれば、その先にある闇には恐ろしい何かは無い事が分かる

こうしてホーは巨大な迷路をどんどん進んで行きます

すると新しいステーションを発見しました

しかしそのステーションの中は既に空っぽでした

ここでホーは新たな気付きを書き残します

古いチーズに見切りを付ければ、それだけ早く新しいチーズが見つかる

ホーは、もっと速く行動していればなどと過去に囚われず、今に集中しています

更にスピードを上げて迷路を進みます

すると遂にその時が来ました

新しいステーションを見つけ中を見てみるとこれまでに食べたことがないほど美味しいチーズの山に巡り合えたのです

しかしよくみると少し減っている部分があります

しばらくすると後ろから大分前に行動を始めたネズミの「スニッフ」と「スカリー」が現れました

そうホーよりも先に出発したネズミ2匹が先に美味しいチーズを発見していたのです

 

この物語は日本で400万部、全世界で2800万部を売り上げているベストセラー本

『チーズはどこへ消えた?』を要約した物語です

サラリーマンでいえば、同僚が独立すると言った時

アナタは、どうせ失敗するよ!っと

鼻で笑っていませんか?

確かに多くの人は失敗するのかもしれません

人の不幸は密の味といいますから、他人の失敗を見て馬鹿にしているとさぞ楽しいことでしょう

しかし、

そこに留まっていれば会社がアナタの一生の面倒をみてくれるのでしょうか?

時代の変化と共に衰退や変化したその産業で

指を食えて待っていれば、またその産業が復活するのでしょうか?

人生100年時代

50、60になって何のスキルもないのに真っ暗闇の社会に放り出されたら…

2019年みずほ銀行1万9000人人員削減

2020年の日本上場企業早期退職希望者募集1万100人

2022年メタ社1万1000人人員削減

2023年Google1万2000人人員削減

2023年Amazon1万8000人人員削減

今は勝ち組の会社や経営者であっても、今の商品がそのまま永久に何事もなく売れ続けるのでしょうか?

新規客は永遠に獲得し続けれるのでしょうか?

枯渇する事はないのでしょうか?

ライバルは今後一生現れないのでしょうか?

今日生まれた子供が就職する時には、今の職業の65%は無くなっていると言われています

電話交換手

紙芝居屋

貸本屋

産婆

エレベーターガール

商品で言えば

カセットデッキ&テープ

インスタントカメラ

ポケットベル

あなたのチーズは何ですか?

ちなみに

この本の著者がお亡くなりになった後にこの本の続きがあったことが分かり続編が出版されています

その続編では、ステーションCに1人残されたヘムが遂に行動を決意するという物語です

AIの登場で新時代は猛スピードで変化していきます

人が人を必要としない新時代が既に目の前に迫っています

過去の成功に囚われて、いつまでも同じ所に居続ければ、待っているのは破滅かもしれません

1番怖いのは想像している時なんだ

行動さえすれば、その先にある闇には恐ろしい何かは無い事が分かる