何をやっても許される1日が人生を変える

~冒険の作法~

―仕事と人生がもっと豊かになる―

毎日が聖燭節「恋はデジャ・ブ」

この物語は、冒険の作法と言う小阪裕司氏の著書に書かれている一節にある映画のお話です

ある日事件が起こる。

この事件と言うのが毎日を繰り返すと言う不思議なあれです。

主人公のフィルが毎日繰り返すことになる日は二月二日

主人公の名は、フィル。

TVキャスター。

場所はペンシルバニア州のパンクスタウニーという町。

この日この町は伝統の祭り聖燭節(せいしょくせつ)

この日冬眠から目覚めるウッドチャック

(ラグビ―ボールぐらいのもぐらの事である)

春の襲来を占う祭りの日です。

フィルにとってはこんな田舎町のぐだらない祭り。

こんなもの取材していたら将来のないキャスターだと思われると

まったく乗り気でない。

当の取材でのコメントも

『天気を予測するというウッドチャックの正体に、今年もせまることができず残念ですが、僕は今年もここにこられて幸せです。パンクスタウニーから、コナーズがお届けしました。ごきげんよう。』

と平凡なもの。

プロデューサーのリタは、『笑顔ぐらいして。撮り直しましょうよ』と言うが、

フィルは『ごめんだね。もうさっさと帰ろう』と足早に会場を去る。

ところが吹雪で帰れなかったんですね。

そこでまた元のペンションに引き返して、ペンションに泊まる。

ベッドで寝る。

そこまでは別に何気ない出来事だったんですが、次の日の朝、フィルが六時の

目覚ましで起きてみると『昨日』と同じ日が始まったのです。

実はそれが事の始まりで、またその日一日を過ごして寝てみると、

朝起きたら同じ日が始まる。

つまり明日がこないわけです。

なんどやっても明日がこない。

自分だけは昨日といっても—-同じ日

二月二日ですが—の記憶がある。

しかし周りの人はまったくない。

そんな中、毎日毎日『今日』を繰り返していく。

こんな奇妙な事件です。

毎日、毎日『今日』が始まる。『明日』が来ない。

こんなことがほんとうにあったら。

ところであなたは、もし『明日』が永遠に来ないという事を知ったら、何をしま

すか、『今日』?

『今日』が永遠に繰り返されるとはどういう事を意味するか。

たとえば今日、仮にあなたの口座に一千万あったとしよう。

その一千万を今日使い切ったとしても、明日には口座に全額が戻っている

っていうことです。

そういうことですが、あなたならたとえば何をやるか。

お金を使っても、結局減らない。

悪い事をやって、捕まったって、明日朝起きればまたベッドの上。

結局牢屋に入っていない。

で、主人公のフィルは何をしたか。

やっぱり悪い事をしました。

酔っ払って車を運転して警察に悪態をついて、そんなふうに毎日狼藉を働く。

でも、そんなことを毎日やっていると飽きるのですね。

そこでフィルは次に何を始めるか。

実は彼は同行している女性プロデューサーの『リタ』のことが好き。

でも普段は『好みじゃない』って悪態をついているのです。

なんにせよ彼は何度でも『今日』をやり直せるから、文字通り

『今日』の口説き作戦を毎日やり直す。

どんどん学習して、どんどん段取りがよくなっていく。

ま、あくまでもテクニカルに。

で、ついにはリタを口説くのもいやになる。

だんだん毎日やる何にも情熱を持てなくなる。

例の朝の聖燭節の取材も毎日、もうフィルにとっては何十回もやっているので、

これも思いっきり投げやりになってくる。

テレビ中継でのレポートコメントもこうなってきます、

『ばかげた話です。何千という人たちが、寒さに震えながら、もぐらをおがむために待っているんだから。ナンセンスですよ。この祭り、昔は意味があった。もぐらを引っ張り出して食べたんですから。皆さん!気取ってないで食べちゃいましょう!』

もう、最初の笑顔なしの平板なコメントどころじゃないですね。

フィルはもう仕事はおろか、毎日のすべてに絶望的な気持ちになり、

もうやることがない。

そこでフィルはどうしたか。

自殺します。

車で崖から飛んで。

ところが朝起きたら、六時のめざまし、同じベッドの上だ。

また戻っている。

結局死ねない。

今度はペンションのトースターを、自分が浸かっている湯船の中に投げ込んで

感電死してみる。

死ねない。

次はトラックに轢いてもらう。

死ねない。

飛び降りてみる。

死ねない。

また同じベッドでの六時が来る。

【そして彼は変わった】

死ぬこともできないとわかったとき、フィルは変わり始めます。

スリッパを揃え始めるわけじゃないけれど

ホームレスのお爺さんに親切にする。

気から落ちる少年がいたら受け止める。

パンクして困っているご婦人グループがいたらパンクをなおす。

肉をのどに詰まらせて苦しんでいる紳士のつかえを取ってあげる。

その後ろの席の女性のタバコに火を点けてあげる。

など

取材は朝早くから撮影なので、そこでリタやカメラマンのラリーのために

コーヒーやパンを買っていってあげたり、いろいろなことをし始める。

さらに彼は、今度は本を読み始める。

ピアノも習い始める。

仕事に対しても。

取材の前にフィルがリタとラリーに言います。

『今、祭りの委員長と話をしていたんだけど、カメラをもっと近くの位置に寄せた方が良いって言うぜ、どうだい』

彼らにとっては初めての『今日』だから、昨日まで全然やる気のなかった

フィルが、がぜんやる気のある態度。

少しキョトンとしている。

で、ラリーが『あぁ、いいね。移そう』

リタも『気がつくのね』って言った

フィルが、『僕の番組ですから。』

もう、別人のように。

テレビ中継でのレポートコメントも変わります。

『劇作家のチェホフは、長く続く冬を、暗くも哀しく希望がないと表現しました。でも冬は自然のサイクルのひとつにすぎません。ここに立って、パンクスタウニーの人々の温かい心に囲まれていますと、長い冬も、控えめに輝く美しい季節に思えます。フィル・コナーズがお伝えしました。ありがとう』

そうして彼は『昨日』よりも『今日』

『今日』よりも『明日』へと1日1日を大切に生きていく。

さて、

主人公 フィル。その後の運命は? DVDをご覧下さい。

1993年のアメリカ映画 “Groundhog Day

邦題「恋はデジャ・ブ」

この映画の教訓を私はこう思う。

たった1日。ただの今日。

主人公が感謝の気持ちを持って今日から自らの行動を変えた事で

周囲の人達の行動がたったの『1日』でどんどん変わっていく。。。

人生にとって幸も不幸もすべては、自らかが招く事なのではないだろうか?

この冒険の作法─仕事と人生がもっと豊かになる─

と言う本は今できることを通じて『最高の自分を見つける冒険を始めよ!』

人は、生きながらに生まれ変わる事が出来るのだから。

そう考えれば、人生は一度じゃない!

自分の行動次第で、何度でも生まれ変わる事が出来るし

今に満足出来ないのであれば、自らの行動を変える事で

未来を豊かに変える事ができるかもしれないですね

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